僕は基本的に好き嫌いが少ない方だと思う。
特にグルメってわけでもないし、どちらかというと食に関しては執着が弱い方だ。
今日、とあるイタリアンレストランチェーンのランチに行った。
結構色んなところに店舗があって、かなりお安いところ。
なんとなく気分がイタリア~ンだったのと、
他店舗では見かけない「日替わりランチ 500円」のノボリ(緑色)が目について。
今日の日替わりは、ハンバーグとうす切りビーフのカツとのこと。
イタリア~ンな気分には少々反する気もしたが、まあ試しに頼んでみる。
頼んでしばらくして日替わりランチセットがやってくる。
・・・。
見るからに、美味しくなさそう。
そもそも、なんでこんなに早い!?
作り置き?解凍しただけ??
まあチェーン店の日替わりだ、仕方ないのか・・・。
ともあれ、食べてみる。
嗚呼、予感的中。
那須与一もウィリアム・テルもビックリなほどのズバリ的中。
不味いにもほどがあるってんだ。
今日のメニューの「うす切り~」というやつ。
カツだのステーキだのってのは、肉厚感をウリにすることはあっても薄さをウリにすることはまず無いのではなかろうか。
それに、実際に食べてみると、肉薄どころか欠片も見当たらないではないか!?
コロッケの肉風味みたいな感じ。
これがまたすこぶる不味い。
コンビニ弁当の方がまだまともなんじゃないかってくらい。
そもそも、料理が来る前にドリンクバーに取りに行ったオレンジジュース。
「なっ○ゃんオレンジ」って銘打ってたけれど、異常に薄い。
もうね、オレンジジュースというより水のオレンジ風味。
○っちゃんはこんな淡白な子ではなかったはずだよ・・・。
喫茶店などでたまに出てくるレモン水よりもタチが悪い。
この時点でなんだかイヤな予感がしたんだ、後から振り返ってみれば。
ダメだ。
無理です。
ゴメンナサイ。
好き嫌いは少ないだの、食に関する執着は弱いだのと言ってた自分が甘かった。
多少不味いモノでも完食できます的な大人な寛容さぶってた自分が間違ってた。
「食べ物を残したらバチが当たります」と言われた幼少期の刷り込みも何のその、
今日はもう食べる気もせず残しましたさ。
ところが。
残したけれど、腹は減っている。
唯一食べれそうなのはセットで付いてる白米のご飯だけ。
ん~ご飯は好きだけど、これだけってのも・・・。
こうなりゃ初志に戻って、イタリア~ン。
ここで店を変えて~とならないのが、僕の優しいところ・・・というか、単なるものぐさ根性の賜物。
とりあえず、ありありと残した日替わりランチを目の前にしてパスタを注文。
不味いから残したんだぞってな無言の抗議も虚しく、バイト(多分)のお姉ちゃんに
「もう、注文するなら一度にしてよね・・・」的な目で見られる。
ガッデム。
追加で頼んだのは「たらこパスタ」。
これなら当たり外れが少ないはず・・・。
出来上がりを待つ間、ドリンクバーでメロンソーダを取ってくる。
たまに飲みたくなるよね、この味は。
ちなみに先ほどのなっちゃ○オレンジは、無理矢理飲み干しました。
メロンソーダを啜ってタバコをふかしながら、昨夜の続きのリリー・フランキー氏のエッセイ。
そこへ運ばれてくるたらこパスタ。
はぁ・・・やっと食べれるわぁ・・・。
鋭いみなさんなら既にお察しのことでしょう。
たらこパスタ、お前もか・・・。
ジュリアス・シーザーもそんな風に言ったとか言わないとか。
あ~もう、たらこパスタなんて、逆にどうすりゃ不味くなるのか教えてもらいたいくらいだよ・・・。
もうね、ここまで来たら意地です。
意地を通り越して武士の一分。
というか、もうどーにでもなれ状態。
たらこパスタをおかずに冷たくなった白ご飯をメロンソーダで流し込んでやる!
清濁併せて飲み込んでこそ、真の大物!
これは華麗なる一族に生れ落ちた宿命なのだ!!
・・・わけわからん。
そんなわけで、苦行荒行のランチタイムを終えて会計に立つと、
結局ランチセットの2倍近いお値段じゃありませんか。
あーあ、普通に食べた方が安かったよ。
そして、よっぽど満足できたよ。
「安物買いの銭失い」
今日はこの言葉を痛すぎるほどに痛感。
もう来ないからな、バカヤロー!!
と、捨て台詞を吐いて店を後にしたのでした。(心の中で)
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