先日放映された
フジテレビ【金曜プレステージ 日本中が泣いた!笑った! 中村勘三郎 襲名公演】
のビデオを見まして。
やはり芝居って素晴らしい。
純粋にそう思えた。うん。
何百年もの伝統を誇る歌舞伎。
その中でもとどまることを知らない18代目中村勘三郎という俳優。
伝統ってのは、引き継ぐだけでは意味が無い。
引き継いだ上で、どう命を吹き込むかが大切なのだ。
昔、学生時代に生意気にもレポートでそんなことを書いたような気がする。
それをひたすらに打ち出し続ける勘三郎さん。
机上の空論では無い。
活きた言葉、いや、むしろ生き様。
ただ、ひたすらに脱帽。
そして、感動。
名門に生まれたこと、それは偶然の結果かもしれない。
でも、それを生き様として打ち出せる人間が名門に生まれたこと、それは必然なのかもしれない。
才能という一言で何事も片付けるのはどうかと思う。
だが、確実に才能というものはある。
それは、「努力しなくても出来る」力ではなくて、
才能ってのは「自分のあるべき・ありたい姿に向かって努力し続けられる」力のことをいうのだろう。
切実に感じている今日この頃。
数百年も続く伝統。
物心つく前から仕込まれた技。
僕は、残念ながらそんな環境では育っていない。
だが、おこがましくも同じ「役者」として捉えた時、
僕はそんな人たちに何で勝負をすればいいのだと、考え込んでしまう。
ただ考え込んでいても意味が無い。
僕は、僕の「あるべき・ありたい姿に向かって努力し続ける」しかないのだろう。
どうありたいのかを常に問い続けるしかないのだな。
たまにはマジメにこんなことも書いてみたりして(^-^;
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http://79rpm.blog.shinobi.jp/Entry/42/伝統ってのは単に古めかしいだけのモノなわけではなくて、それに僕はどう挑むのか、それが問題だ。