今日は優作さんの命日。
18回忌。
18年前といえば、僕、10歳。
芝居なんて全く興味なかった。
半袖で校庭を走り回ってた。
スポーツ刈りでした。
その頃はいつも何考えてたんだろう?
放課後何するか?
サッカーのこと?
釣りのこと?
転校した環境のこと?
転校先にいたカワイイ子のこと?
なんともイマイチ判然としません。
まあそんなもの。
勿論、優作さんの存在に出会ったのもリアルタイムじゃあない。
確か高校生の時。
既に故人だった。
既に伝説の俳優だった。
ビデオで見てゾクゾクするくらいにカッコよかった。
もうちょっと早く生まれたかったと思った。
大学の卒業論文は『俳優・松田優作』で書いた。
担当の先生は半笑いだった。
「君が優作のことが好きなのはよーくわかった」
って。
それで卒業した。
いや、卒業させてくれた。
多分、先生も
コイツはこれ以上残しても税金の無駄遣いだ
と思ったんだろう。マジで。
卒業して芝居を続けて今に至る。
何かある度に僕は、思い出したかのように優作さんのビデオを見る。
迷った時、行き詰まった時、一息つきたい時。
ビデオを見たからって答えなんてありゃしない。
ただ、カッコイイ松田優作がいる。
ただただ、カッコイイ松田優作を見る。
それだけ。
優作さんや役者仲間がよく集ったという下北沢のバー「レディジェーン」
以前、東京公演の時に店の前まで行った。
ここかぁとしばらく佇んでいた。
入る勇気はなかった。
まだ入れないと思った。
なんとなく。
いつか入れる時がくるのだろうか。
優作さんがボトルキープしてたというEARLY TIMES。
キープナンバーはNo.116。
偶然にも命日の11月6日と同じ数字ってのは結構有名な話。
今夜は僕もEARLY TIMESを飲もう。
ゆっくり、ゆっくりと味わおう。
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